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モンテディオ山形の平均観客者数推移 [スポーツビジネス]

山形県にはこれまで書いてきたように東北楽天イーグルスの2軍チームが本拠地を置いているが、山形県では、サッカーのモンテディオ山形の方が知名度が高い。より早くから根づいているというのはあると思うが、やはり企業名も入らず“山形”と自県の冠がついているのも大きい。
もともと山形県のスポーツ競技はそれほど強くなく、野球、サッカーともに高校生レベルでも全国的に下位に位置していた。しかし、近年は、今夏の高校野球における日大山形にも見られるように、やや上位を伺う年も見られるようなってきた。この背景には、サッカー、野球のプロ球団が地元にあることがどの程度影響しているのかは分からないが、その一因になっているのは間違いない。そこで、楽天イーグルスに加え、サッカーのモンテディオ山形についても山形経済研究所の一つのテーマとして考えていきたい。


今回は、モンテディオ山形の初回として、球団の人気のバロメーターであり、球団経営の根本であるモンテディオ山形の1試合平均観客者数が、これまでどのように推移してきたのかを、仙台に本拠地を置くベガルタ仙台と比較しつつ見てみたい。今後、この平均観客数等のデータも参考とし、山形県においてモンテディオ山形がどのように地元チーム、そしてJリーグチームとして成長していけばよいのかを考えていきたい。

この図から、モンテディオ山形約5,000人、ベガルタ仙台約15,000人がここ数年の平均観客者数であり、その動員数には大きな差があるが、これはモンテディオ山形観客者圏人口(約40万人)、ベガルタ仙台観客者圏人口(約120万人)の人口をみるとそれほど大きな差ではなく、同程度の比率と考えられる。モンテディオ山形は、徐々にではあるが観客者数を増加させており、近年は毎年5,000人を超過している。また、ベガルタ仙台は、J1に昇格していた時期は全国各地の人気球団との試合が多くあるために、平均観客者数は急激に増加しているが、J2降格後は平均観客者数を約5,000人減少させている。やはりJ1に属するか否かは、人気、球団経営の両面において大きな影響があるのが分かる。
その他、両チームの施設面を考えると、ベガルタ仙台のスタジアムがサッカー専用スタジアムで、その場所が仙台市内、かつ地下鉄の駅から徒歩圏内というのに比べ、モンテディオ山形のスタジアムはサッカー専用ではなく、場所も山形市内でない(天童市)のを考えると、モンテディオ山形の健闘が見てとれる。

今後は、現在の約5,000人の平均観客者数を約10,000人台に増加させるのが一つの目標になると思われるが、実現させるにはこれまで以上の努力が必要となる。それは、モンテディオ山形の運営会社ばかりではなく、山形県自体の努力も非常に重要である。今後、当研究所においてそのあたりを中心にモンテディオ山形の将来像について考えていきたい。
※観客者圏人口(山形市、仙台市にそれぞれの周辺市町村を加えたもの)

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