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進むボールパーク化 [スポーツビジネス]

(写真;サンケイスポーツ)
東北楽天イーグルスは、本拠地のフルキャストスタジアム宮城(フルスタ宮城)のバックネット裏3階席ひさし部分にリボンビジョン(幅96センチ、長さ約94メートル)を設置することを発表した。リボンビジョンは、流れる電光掲示板で、まだ日本にはないが、欧州のサッカーや米国の野球スタジアム、バスケットボール(NBA)等の室内アリーナでは会場を一周するように設置されている。以前より、日本にも設置されることを望んでいたが、やっとフルスタ宮城で実現し、2009年には甲子園球場にも設置されるようだ。少しずつではあるが、日本の球場もボールパーク化されて来ている感じがする。

今後の目標、改善点

今後の目標は、天然芝の球場であるが、昨年、球団の方に伺ったときには、やはり現在の球場での実現は、オフシーズンが冬期間でもあり、難しいようだ。もちろん費用対効果も考えてのことだと思うが。将来的には、ぜひ実現して欲しい。

その他としては、昨年試合観戦に行ったときに感じたことだが、球場の外観&コンテンツの雰囲気が、やや子供に比重か置かれ過ぎていて、もう少しバランスのとれた大人にも価値がある空気感を感じさせてくれることも必要である。球場には、クラシック調なども採り入れ、子供も大人も「憧れる」というのも大切にしたい。

また、球場の正面で行われていたイベントも工夫すべきである。あれでは客側の費用対効果に見合わない低レベルで、儲け至上主義に感じられた。この感じは、球場内においてスーツを着用した球団職員が目立ちすぎることにも表れており、これでは如何にもビジネス感が漂っていて、「夢の空間」に入った感じが本当に薄れる。島田社長の著書にもあったように「ディズニーランドを目標にしている」のであれば、もう少し服そうにも注意すべきではないか。スーツを着用するのはVIPルーム等の座席のみでよく、その場所にあった服装にすべきである。このような改善点に関しては、今後私なりの改善策等を述べていきたい。

ただ、最近のニュースで、今シーズンからバックネット裏前列を「ゴールデンシート」、同後列を「イーグルシート」とし、イーグルシートは昨季より大人で1000円安くなることが発表されたが、昨年観戦したバックネット裏後列の席が、料金が高いにもかかわらずその場所からの観戦に見合った満足が得られず、費用対効果に疑問が残ったので早くも改善されたことに球団の努力が感じられる。マーケティングにより、ボックスシートに高い価値を見い出し、より戦略的に使っていこうとする球団の方針なども、昨年導入されたカード事業とともに、楽天野球団のスポーツビジネス対する意気込みが感じられる。

2007年シーズンに向けたキャンプも始まり、今年も東北楽天イーグルスを、試合とビジネスの両面から応援していきたい。そして、その活躍が東北の活性化につながれば最高である。


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