世界の潮流:モーダルシフト [フラワー長井線]
2008年4月14日発売の『東洋経済』は、世界各国で現在鉄道へのモーダルシフトが起こっていることを伝えている。当研究所でも以前「LRT(路面電車)と中心市街地活性化」というタイトルで都市部における鉄道の活用を論じたが、『東洋経済』ではより詳細にまたより広範囲(高速鉄道から都市鉄道、地方鉄道まで)に、現在世界各国で短距離そして長距離の移動において鉄道へのモーダルシフトが進んでいることが紹介されている。地方鉄道の章では、山形鉄道(以下、フラワー長井線)のように経営難で苦境にある地方鉄道の様々な活性化策が取り上げられており、フラワー長井線における今後の経営戦略におおいに参考になる。また、スイスが現在促進している長距離鉄道、短距離鉄道、そしてバス等あらゆる公共交通の発車時刻を連動させて利用利便性の向上を図っていることなど、フラワー長井線においても小規模ながら実現可能な施策は多い。今後、当研究所においてもこのような事例等を参考に、様々な利用客数増加のための提案を行っていきたい。
(研究員)Copyright ©Yamagata Research Institute
コメント 0